GPD Pocket2 ABモデルのUbuntu 18.10でティアリングを直す
前略
鴉河雛です
というわけで、IGGで出資していたGPD Pocket2 AmberBlackが届いたので、
Ubuntu MATE 18.10を入れてみたんですが、どうにも画面が歪んでいる。
具体的には描画が激しいときに画面中央に縦線が入る。
調べてみたところよくあるティアリングだったのでその解決策です。
(個人のメモなので正しいかは知りません)
ちなみに、環境は特にいじっていない普通の状態。
GPD Pocket2 Amber BlackでUbuntu MATE 18.10を使っている場合です。
Xorgの設定を変える
XorgにIntelHDの設定を追加します
#vim /usr/share/X11/xorg.conf.d/20-intel.conf
Section "Device"
Identifier "Intel Graphics"
Driver "intel"
Option "AccelMethod" "sna"
Option "TearFree" "true"
EndSection
TearFreeをTrueにすることでティアリングが発生しなくなるそうです。
これで再起動し、ティアリングが発生していた場面で問題なければ平気だと思います。
ちなみに、私はこれを実施したところ、画面の回転設定が消えてしまったので追加の設定をしています。
画面の回転設定を戻す
Ubuntu MATE 18.10は最初からGPD Pocket2に対応しているだけあって、
画面回転などもちゃんとした方向になっています。
#less /usr/share/X11/xorg.conf.d/40-gpd-pocket-monitor.conf
# GPD Pocket
Section "Monitor"
Identifier "DSI-1"
Option "Rotate" "right"
EndSection
# GPD Pocket2
Section "Monitor"
Identifier "eDPー1"
Option "Rotate" "right"
EndSection
しかし、先程の設定をした後からその設定が適用されておらず、おかしなことになってしまいます。
Logを見てみたところ、以下の感じで最初から入っているモニターの設定ができていないようです。
[10.359] (II) intel(0): Output eDP1 has no monitor section
MonitorSectionの”eDP-1”を”eDP1”に変えてあげて、再起動して見たところきちんと適用されました。
[10.074] (**) intel(0): Option "TearFree" "true"
[10.075] (II) intel(0): Output eDP1 using monitor section eDP1
[10.075] (**) intel(0): Option "Rotate" "right"
一つ上の行でTearFreeの設定も確認できますね。
おまけ
GPD Pocket2にUbuntuを入れると、”GPD Pocket Display Scaler”というのが自動起動され、
いい感じのサイズに画面のスケールを変えてくれるんですが、
個人的にはこれがどうにもぼやけた感じがして気に入らなかったので無効にしました。
特に老眼で全く見えん!とかじゃなければ無効のほうがGPD Pocket2のきれいな画面を有効に使える気がしますw
無効にしたら外観の設定で少しだけDPIとかいじったほうがいいかもです。
てなわけでこの辺で、ではまた。
※参考